教育 勅語の現代語訳 国民道徳協会訳文

教育 勅語を意訳した国民道徳協会という組織は、よくわからないのだが、有志が現代の日本にもあうように、教育 勅語を意訳したのだと思う。

先のリンク先を見て欲しいのだが、この教育 勅語の口語訳を読んで、平成の世に生きる人でも、教育 勅語への違和感はそれほど感じないのではないかと思う。唯一、抵抗が多いと思うのは、「非常事態の発生の場合は、真心を捧げて、国の平和と安全に奉仕しなければなりません。」が、軍や戦争、徴兵制度、ファシズムに直結しそうだ・・と感じられるだろう。

教育勅語の原文でこの部分は、「一旦緩急アレハ義勇公ニ奉シ」とある。
起案者の1人であった井上毅は、特に兵役と結びつけていたわけではなかったようだ。明治と言う時代背景、黒船から始まる「侵略される」「植民地化される」という時代背景からいえば、家族のためにも国を守る・・はそれほど突飛なことではなかっただろう。

教育 勅語のこの訳文は、現代の日本を鑑みすぎ迎合しすぎて教育 勅語の意訳の行きすぎと思われる点が多いとは思う。しかし、天皇制を否定する、戦前の事柄をすべて悪とする当時の流れの中で、教育 勅語の口語訳として迎合せざるをえなかったであろう情勢も推測でき、この教育勅語の訳文における意訳や努力を、あざけるつもりなどない。しかし時代が移り、いたずらに明治、大正、昭和を否定する風潮も終わっていると思う。教育勅語も無理な意訳ではなく、もう少し、原文に忠実な教育勅語の訳文が知られてもいいと思うのだ。

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2017年3月の追記
大阪の森の狂人学園のせいでしょうか、なんだかアクセスが増えています。数年ぶりに読み直し、ちょっと追加してみようと思います。 ここまで、お付き合いくださったならお気づきでしょうが、俺は、天皇家、皇室に